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ウォーター・ビジネス (岩波新書)「水はタダだはない」では済まない現状
日本は水資源に恵まれた風土にあるため、水が生きるために必要不可欠であるものと知りながら、それが無い状態をリアリティを持って想像することは難しい。



水を巡るビジネスで問題となるのは、「水は誰のもの?」という問いである。

地下水は広範な地域に広がって存在するため、汲み上げた場所がどこであろうと水源は共通であることが多い。

一部の企業や個人が自身の利益のためだけに水を汲み上げ続け、周辺地域の生活に必要な水まで消費してしまうことが今後起こるかもしれない。



また、水道事業を企業が行うことについて、公営よりも効率的な経営ができるというメリットがあるとしても、生きるために必要な資源を営利団体の管理下に置くことが長期的に見ても問題にならないのかどうか。



本書は水を巡るビジネスの実情を知るのに良い資料であり、これを読むことで水に関する諸問題を身近な問題として捉えるができるであろう。




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